風評被害
1. 風評被害とは
風評被害とは、災害、事故、虚偽の報道や根拠のない噂話などによって、本来は直接関係のない他の人達までが損害を受けること。
2. 東日本大震災における風評被害
現在以下のような風評被害が報告されています。
- 福島第一原発の爆発事故による放射能漏れをおそれて、原発から30km以上離れた被災地において、ドライバーによる救援物資の配送拒否が相次ぎ、物資が一向に届かない事態が起こった。
- 福島、茨城、栃木、群馬などの地域で採れた野菜に対し、放射性物質による出荷停止措置を受けていないものまで、小売業者が敬遠し、返品されるなどの被害があった。
- 福島県からの避難民が宿泊施設で受け入れを拒否された。拒否理由は放射能の影響への懸念だと思われる。
- 避難民がタクシーに乗車しようとしたところ、放射能被害を恐れた運転手が乗車拒否する事態が起こった。
- 外国人観光客のキャンセルが相次ぎ、直接地震との関係がない九州などでも旅館へのキャンセルが増加した。
- 鋼材の輸出に関しても、風評被害が出ていると報告されている。
現在(2011年4月時点)、放射線被曝の危険性に関する様々な意見が飛び交っています。「〜くらいの放射線はむしろ体に良い。」、「安全な放射線被曝などない。」など…。放射線を用いた人体実験は不可能であるため、専門家も全てを理解している訳ではなく、それぞれの主張は仮説にすぎません。しかし、対立する意見はどちらかが間違っているはずで、これも風評被害につながります。
様々な意見が飛び交う中で、何を信じるかは最終的に自己判断となります。そのため、本サイトでは、できる限り偏った意見にならないように注意したつもりです。放射線情報ページにおいても、放射線の数値の計算方法を説明するにとどまりました。計算ででた数値を、閲覧者の方に考えてほしいと思います。
3. 風評被害を防ぐための情報の正しい集め方
他人から聞いたことを真に受けるのではなく、自分自身で調べる努力をしましょう。特に、チェーンメール等で情報が回ってきた場合、他の人に誤った情報を流してしまわないように、より注意が必要です。
自分で情報を集めたり、調べたりする際、インターネットの検索エンジン(Google、yahoo等)を用いたり、yahooニュースの記事を参考にしたりするのがお勧めです。
ブログなどの情報は個人から発信されたもので、信頼性が比較的低いと考えられますので、記載されたものを真に受けず、複数のサイトから情報収集することで、情報の正確性を追求しましょう。