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放射線情報

  1. 放射線を知る上での基礎知識
  2. シーベルトとベクレル
  3. 放射線による人体への影響
  4. 福島第一原発事故に伴う放射線と人体への影響
  5. 放射線関連ワード説明
  6. 出典

1. 放射線を知る上での基礎知識

≪放射線と放射能≫

放射線とは、一般的には電離性を有する高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のことを指す。(広義な意味では電離性を有していない放射線も含む。)
放射能とは、放射線を出す活性力を言う。放射能の強さは、1秒間に崩壊する原子核の数で表され、ベクレル(Bq)という単位で表す。原子核が崩壊する時に放射線を放射する。

≪被曝と被爆≫

被曝とは、人体が放射線にさらされることをいう。被曝したときの放射線の量は線量当量(または単に線量)で表す。線量当量の単位はシーベルト(Sv)で表す。

≪内部被曝と外部被曝≫

内部被曝とは、放射性物質が身体の内部にあり、体内から被曝することである。これは、空気中に含まれる放射性物質を呼吸によって取り込む場合や、放射性物質を含む飲食物を摂取した場合に起こる。
これに対して外部被曝とは、放射性物質が人体の外部にあり、体外から被ばくすることである。これは、宇宙放射線や空気中に含まれる放射性物質から放出される放射線により起こる。


被爆とは、爆撃によって被害を受けることである。特に原子爆弾や水素爆弾によって被害を受けることを指すことが多い。

2. シーベルトとベクレル

ベクレル(Bq)とは、放射能の量を表す単位である。1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量が1Bqである。例えば、100Bqの放射性セシウムは、1秒ごとに100個の原子核が崩壊して放射線を発している。

シーベルト(Sv)とは、生体への被曝の大きさの単位。放射線情報の発表の際、1時間あたりのシーベルト量(Sv/h)で表すことがある。

つまり、シーベルト(Sv)は、放射線による人体への影響度合いを表し、ベクレル(Bq)は、放射性物質が放射線を出す能力を表す単位である。

放射性物質にはさまざまな種類があり、放射性物質によって、放出される放射線の種類やエネルギーの大きさが異なるため、これにより人体が受ける影響が異なる。このため、放射線が人体に与える影響は、放射性物質の放射能量(ベクレル)の大小を比較するのではなく、放射線の種類やエネルギーの大きさ、放射線を受ける身体の部位なども考慮した数値(シーベルト)で比較する必要がある。


3. 被曝量と人体への影響

人体が放射線にさらされる事を放射線被曝といい、人体は年間およそ2.4mSv(世界平均)の自然放射線に常にさらされています。以下の表を参考にしてください。日本の参考データを見ると、自然放射線量の日本平均は1.45mSvと、世界平均に対して1mSv程度低いことが分かります。

表3.1 自然放射線および医療被ばくによる1人あたりの年間実効線量(mSv/年)
放射線の種類 被ばくの種類 世界平均
(国連科学委員会)
日本の参考データ
自然放射線 大地放射線 0.5 0.32
宇宙線 0.4 0.27
カリウム(K-40)
等の経口摂取
0.3 0.41
ラドン等の吸入 1.2 0.45
人工放射線 医療被ばく 世界平均 工業国 日本
 医科X線診断・CT 0.4 1.2 2.3
 歯科X線検査 0.002 0.01 0.02
 核医学診断 0.03 0.08 0.03


ごく微量の放射線では人体に影響を与えることはないが、大量の放射線は人体に有害である。放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量は、5%致死線量が2Sv、50%致死線量が4Sv、100%致死線量が7Svと言われている。200mSv以下の被曝では、急性の臨床的症状は認められないとされるが、長期的な影響については議論があり、また、低線量の被曝についても健康被害が生じたとして訴訟が起きている。

表3.2 被曝量と人体への影響
被曝量(mSv) 内訳
0.1〜0.3 1回の胸部X線撮影。
1.0 一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度(ICRP(※)勧告)
1.5 1年間に自然環境から1人が受ける放射線の日本平均。
2.4 1年間に自然環境から1人が受ける放射線の世界平均
6.9 1回のCTスキャン
50 電離放射線障害防止規則による放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。
100 一度に受けて、人間の健康に影響が出ると証明されている放射線量の最低値。これ以下の放射線量についての健康被害は長期的なものを含めて、一部に論争はあるが、証明はされていない。
250 白血球の減少
500 リンパ球の減少。
1,000 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐など。水晶体混濁。
2,000 出血、脱毛など。5%の人が死亡する。
3,000〜5,000 50%の人が死亡する。人体局所の被曝については3,000 : 脱毛、4,000 : 永久不妊、5,000 : 白内障、皮膚の紅斑。
7000〜 99%の人が死亡する。ただし、頭部や胴体ではなく手足のみに被曝をした場合は、手足の機能に障害(熱傷等)が出る。


※ICRPとは、国際放射線防護委員会(こくさいほうしゃせんぼうごいいんかい、International Commission on Radiological Protectionの略)であり、専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う国際学術組織である。ICRPが出す勧告は、日本を含む世界各国の放射線障害防止に関する法令の基礎にされている。

今回の福島第一原子力発電所の事故に対して、国際放射線防護委員会が「緊急時における一時的な回避線量」について勧告をおこなっています。この勧告では、現在のような緊急事態において一時的に市民の被ばくが20-100mSvになるように上限を定め、原発事故が制御された以降、上限を年間1-20mSvとし、元の上限である1mSvに戻すよう長期的目標を定めることを勧告しています。また救助隊員の線量回避レベルについても勧告しています。[1]


4. 福島第一原発事故に伴う放射線と人体への影響

様々な放射線の数値が発表されるなか、「本当に安全なのだろうか?」と心配されていることと思います。そこで、日常生活する上で受ける放射線に関して説明します。

福島第一原発事故に伴う放射線の人体への影響を考慮する上で、以下の要素を考察していきます。

  1. 空間放射線による被曝
  2. 飲食物(水、牛乳、野菜、魚等)による被曝
  3. 飲用以外の水道水の利用による被曝

上記の中でも、空間放射線による被曝と、飲食物(水、牛乳、野菜、魚等)による被曝が大半であると考えられます。

≪空間放射線による被曝≫

これに関するデータは、文部科学省のホームページ[2]上で毎日報告されています。地域別でデータが得られているので、参考にしてください。
また、文部科学省の発表したデータを基に、日にち毎の推移を発表しているサイトがありますので、そちら[3]も参考にしてください。



文部科学省により空間放射線量の測定結果が発表されておりますが、これによってどの程度の人体への影響があるのでしょうか。人体への影響を考える上で、2種類の被曝を考えなければなりません。
それは、空間放射線による外部被曝と吸入摂取(呼吸)による内部被曝です。それぞれ計算していきます。

≪空間放射線による外部被曝量≫

・例えば、東京都新宿区の2011年4月8日の値(0.085μSv/h)で1日間(=24時間=24h)過ごした場合、
0.085μSv/h×24h=2.04μSv=0.00204mSv

・東京都新宿区の2011年4月8日の値(0.085μSv/h)で1年間(=24時間=24h)過ごした場合、
0.085μSv/h×24h×365=744.6μSv=0.7446mSv≒0.74mSv

のように計算できます。(ちなみに、1Sv=1,000mSv=1,000,000μSvです。mは1000分の1という意味で、μは10万分の1(mの1000分の1)という意味であるため、このように計算されます。)屋内にいる場合には、被曝量が下がりますので、この計算よりも小さな値となります。あくまで目安の計算です。

≪吸入摂取(呼吸)による内部被曝量≫

これに関する値は、現在のところ計算ができません。チェルノブイリの原発事故の際に、ベラルーシのホメリという地域において、「内部被曝」と「外部被曝」がほぼ同じだったという解析結果があります。[4]これをもとにして考えると、上記の例(東京都新宿区の2011年4月8日の値で1年間過ごした場合)ですと、

(吸入摂取による内部被曝量)=0.74mSv
となります。


以上の2種類の被曝を合計すると、1.48mSvとなります。ちなみに、ここではそれぞれの被曝量を計算しましたが、通常計算する際には、文部科学省の測定結果の値を2倍に換算すれば良いです。

≪飲食物(水、牛乳、野菜、魚等)による被曝≫

最近、水道水、牛乳、野菜、魚などの基準値を超えた、もしくは超えないなどと、報道されていますが、これらの基準値とはどの程度人体に影響を及ぼすのでしょうか。これについても考察していきます。

まず、以下に政府の定めた指標を表3.3で紹介します。シーベルトとベクレルで述べたとおり、放射線の影響を考える上では、ベクレルではなく、シーベルトの値を知る必要があります。しかし、以下の表のままだと、ベクレルの値しかわかっていません。政府もベクレルで発表していますので、消費者の混乱を余計に招いていると考えられます。以下に、計算の仕方を説明していきます。

「飲食物摂取制限に関する指標」は、原子力安全委員会により、ICRPが勧告した放射線防護の基準(放射線セシウムは実効線量5ミリシーベルト/年、放射線ヨウ素は実効線量50ミリシーベルト/年)を基に、我が国の食品の摂取量等を考慮して食品のカテゴリー毎(飲料水、食品等)に定められている。

表3.3 飲食物摂取制限に関する指標[5]
核種 飲食物の種類と摂取制限
に関する指標値(Bq/kg)
放射性ヨウ素
(混合核種の代表核種:I-131)
飲料水 300
牛乳・乳製品
野菜類(根菜、芋類を除く。) 2000
魚介類
放射性セシウム 飲料水 200
牛乳・乳製品
野菜類 500
穀物
肉・卵・魚・その他


ベクレルの値からシーベルトの値へ換算する際に実効線量係数を知る必要があります。実効線量係数とは、摂取した放射性物質の量(=ベクレル)と被ばく線量(シーベルト)の関係を表す係数を指します。
表3.4に,緊急時に考慮すべき放射性核種について、ICRPに勧告された成人の一般公衆が経口または吸入摂取した場合の実効線量係数を示します。
年齢別の実効線量係数は、別表を参考にしてください。

経口摂取とは、放射性物質が含まれる水や穀物、肉、牛乳などの食物を摂取することにより、その放射性物質が体内に取り込まれることをいい、吸入摂取とは、空気中に含まれているガス状の放射性物質あるいは粒子状の放射性物質を呼吸により、肺に取り込むことをいいます。
そのため、ここでは経口摂取の値を用いて計算する必要があります。

(例1)300Bqの放射性ヨウ素131が検出された飲料水を1.0kg(≒1リットル)飲んだ場合の人体への影響は、
300(Bq/kg)×1.0(kg)×2.2×10-8(Sv/Bq)=6.6×10-6(Sv)=6.6(μSv)

(例2)200Bqの放射性セシウム137が検出された飲料水を1.0kg(≒1リットル)飲んだ場合の人体への影響は、
200(Bq/kg)×1.0(kg)×1.3×10-8(Sv/Bq)=2.6×10-6(Sv)=2.6(μSv)

のように計算できます。同様にして、表3.4の数値を全てシーベルト換算した表を表3.5に示します。

表3.4 緊急時に考慮すべき放射性核種に対する実効線量係数(成人)[6]
核種 半減期 経口摂取(Sv/Bq) 吸入摂取(Sv/Bq)
放射性ヨウ素
I-131
8.0日 2.2×10-8 7.4×10-9
放射性セシウム
Cs-137
30年 1.3×10-8 3.9×10-8

表3.5 飲食物摂取制限に関する指標2
核種 飲食物の種類と摂取制限
に関する指標値(Bq/kg)
同左(μSv/kg)
放射性ヨウ素
(混合核種の代表核種)
飲料水 300 6.6
牛乳・乳製品
野菜類(根菜、芋類を除く。) 2000 44
魚介類
放射性セシウム 飲料水 200 2.6
牛乳・乳製品
野菜類 500 6.5
穀物
肉・卵・魚・その他

表3.5を基に、年間の数値を考えてみましょう。飲料水・牛乳・乳製品に関して、1日2リットルの飲料水・牛乳を飲むと仮定します。ここでは、2リットルの飲料水・牛乳=2kgの飲料水・牛乳とし、飲料水・牛乳は指標値ギリギリの物だとします。すると、年間の数値は、

放射性ヨウ素:6.6(μSv/kg)×2(kg)×365(日)=4818(μSv/kg)=4.818(mSv)
放射性セシウム:2.6(μSv/kg)×2(kg)×365(日)=1898(μSv/kg)=1.898(mSv/kg)

のように計算できます。(※この値はあくまで、指標値ギリギリの飲料を飲み続けた場合の被曝量です。例として、東京の4月14日前後の水道水の放射性物質の量をもとにして年間の数値を計算すると、10〜20μSv(=0.01〜0.02mSv)程度になります。気になる方は、ご自身のお住まいの地域の情報を確認して、計算してみてください。)

次に、野菜に関する年間の数値を計算します。野菜は1日300g摂取すると仮定します。この数字は、厚生労働省により調査された国民栄養調査の数字(男性平均293.8g/日、女性平均275.3g/日)を基にしました。[7]ここでも、野菜は全て指標値ギリギリのものだとします。すると、年間の数値は、

放射性ヨウ素:44(μSv/kg)×0.3(kg)×365(日)=4818(μSv/kg)=4.818(mSv)
放射性セシウム:6.5(μSv/kg)×0.3(kg)×365(日)=712(μSv/kg)=0.712(mSv/kg)

のように計算できます。


≪飲用以外の水道水の利用による被曝≫

・入浴、手洗い等による線量の推定

放射性ヨウ素131(I-131)300Bq/L、すなわち、0.3Bq/cm3の濃度の浴槽に全身を浸したとする。水中に一様に分布するI-131の濃度と実効線量率の換算係数は、3.7×10-11(Sv/(Bq・s/cm3))である[8]ことから、実効線量率は1.1×10-11(Sv/s)となる。1日の入浴時間を30分(1800秒)とすると2.0×10-8Sv/d、毎日入浴した場合、1年間で7.3×10-6Sv/y(0.0073mSv/y)である。 同様に、放射性セシウム(Cs-137) 200Bq/Lについて、換算係数5.5×10-11(Sv/(Bq・s/cm3))を用いて計算すると、1年間で7.2×10-6Sv/y(0.0072mSv/y)である。
手洗いは、水と接触する部位が全身に比べて小さいこと、また、時間が短いことから上記の入浴による線量に比べ小さいと考えられる。 入浴後、手洗い後に皮膚に残る液体は少なく、乾燥すると多くが気化するためさらに減少する。同様に、衣服の洗濯等に水を用いた場合にも、乾燥すると多くが気化するため、衣服に残る放射性物質の量は少ないと考えられる。従って飲料水摂取制限値の水を入浴等に使っても全身の受ける線量の観点からはリスクは極めて低いと考えられる。

・水道水からの揮発を考慮した線量の推定

放射性ヨウ素131(I-131)300Bq/Lの水を1日300リットルを用い、@洗濯、Aトイレ、B浴室・台所でそれぞれ1/3の水を利用し、洗濯及びトイレに利用する水は揮発せず、浴室・台所で利用する水は揮発すると仮定すると、その中のI-131の量は約30kBqである。医薬発第188号通知の医療用排水・排気等に係る放射性同位元素の濃度の算定に係る液体の飛散率1/1,000に基づき、その水のすべてのI-131が気化すると30Bqに相当する。密閉された容積40m3の生活空間を仮定し、毎日の呼吸量を20m3とすると、半量を吸入することとなり、実効線量係数2.0×10-5mSv/Bq(厚労省告示第398号第2条放射性同位元素を吸入摂取した場合の実効線量係数)を用いて換算すると、30Bqは約0.3μSv/dに相当する。これを1年間に換算すると、0.11mSv/yである。 同様に、放射性セシウム(Cs-137) 200Bq/Lについて、実効線量係数3.9×10-5mSv/Bqを用いて計算すると、1年間で0.14mSv/yである。 実際には、吸入された放射性物質の全てにばく露されることはなく、被ばく線量は極めて低いと考えられる。[9]


≪人工放射線による被曝量の合計≫

上記の計算を基に、人工放射線による被曝量の合計をおおよそ推定してみます。

  1. 空間放射線による被曝(新宿区):1.48mSv
  2. 飲食物による被曝量(指標値ギリギリの値):10〜20mSv程度
  3. 飲用以外の水道水の利用による被曝量:0.2mSv以下

であるので、合計は10〜20mSvとなります。ちなみに、飲食物による被曝量がアバウトなのは、肉・穀物等の放射性ヨウ素の基準値が設けられていないために、計算が困難であったためです。そのため、飲料や野菜と同程度を上限として20mSvまでとしました。このケースでは、ほとんど飲食物に依存することが分かります。政府は年間20mSvを新しい避難区域設定の基準にしているので、最悪のケースでも、40mSv程度となるでしょう。
この40mSvという値がどの程度人体に影響を与えるのかは分かりかねますが、100mSv以下であれば、直ちに人体に影響を与える可能性は低いと考えられています。また、今回の計算では、飲食物など、最悪のケース(指標値ギリギリのもの)を考えた計算であり、放射性ヨウ素は半減期が8日と短いため、一般に10mSvよりもはるかに小さい値となると考えられます。

≪ウラン、プルトニウムの拡散に関する情報≫

現在、調査されている放射性物質は、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムです。ウランやプルトニウムの心配をされている方も多くいらっしゃると思います。厚生労働省健康局水道課は、「ウランやプルトニウムは検査対象としないのか。」という質問に対し、以下のように回答しています。[10]

1.ウランやプルトニウムは、放射性ヨウ素やセシウムより重いため、広範囲に拡散しにくい。
2.このため、水道水中のウランやプルトニウムの検査については、現時点では必要な状況となっていない。今後、原子力発電所周辺地域のモニタリング結果を踏まえ、適切に対応していく。


福島第一原発おける津波被害に関しては、津波情報ページを参考にしてください。
福島第一原発問題に関する記述は、原発情報ページを参考にしてください。

経口摂取による実効線量及び甲状腺等価線量への換算係数
ただし、Cs-137(成人)においては、1.3×10-4を1.3×10-5に訂正する必要がある。


5. 放射線関連ワード説明

・放射線(ほうしゃせん)
放射線とは、一般的には電離性を有する高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のことを指す。(広義な意味では電離性を有していない放射線も含む。)

・放射能(ほうしゃのう)
放射能とは、放射線を出す活性力を言う。放射能の強さは、1秒間に崩壊する原子核の数で表され、ベクレル(Bq)という単位で表す。原子核が崩壊する時に放射線を放射する。

・被爆(ひばく)
被爆とは、爆撃によって被害を受けることである。特に原子爆弾や水素爆弾によって被害を受けることを指すことが多い。

・被曝(ひばく)
被曝とは、人体が放射線にさらされることをいう。被曝したときの放射線の量は線量当量(または単に線量)で表す。線量当量の単位はシーベルト(Sv)で表す。


6. 出典

[1] INTERNATIONAL COMMISSION ON RADIOLOGICAL PROTECTION:http://www.u-tokyo-rad.jp/data/fukueng.pdf

[2] 文部科学省のホームページ:http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303723.htm

[3]全国放射線マップ:http://www.naver.jp/radiation

[4] チェルノブイリ原発事故後のベラルーシ・ホメリ地域の疫学調査:http://www-pub.iaea.org/mtcd/publications/pdf/pub1239_web.pdf

[5] 飲食物摂取制限に関する指標の出典http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001558e-img/2r9852000001559v.pdf

[6] 放射性核種に対する実効線量係数の出典:http://www.remnet.jp/lecture/b05_01/4_1.html

[7] 野菜の平均摂取量:http://unit.aist.go.jp/riss/crm/exposurefactors/documents/factor/food_intake/intake_vegetable.pdf

[8] EPA-402-R- 93-081, Federal Guidance Report No.12:http://www.epa.gov/radiation/docs/federal/402-r-93-081.pdf

[9] 福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道の対応について:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014tr1-img/2r98520000015k18.pdf

[10] ウランとプルトニウムに関する質問と回答の出典:http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000018s3u-img/2r98520000018sc1.pdf


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